FXのOCO注文とは
FX(外国為替証拠金取引)には指値、逆指値などの基本的な注文方法以外にもOCO注文など非常に便利で重宝する注文方法がいくつかあります。
FXはやりたいがいったんポジションを持ったらディスプレイの前から動けなくなるのが困ると思ったことのある人も大勢いることでしょう。ポジションとはFXに買いや売りで参入しそのままの状態を維持していることを言います。
買いから入れば買いポジション、またFXではいきなり売りから入ることもできるので、そう言う場合は売りポジションを持っていると言うことになります。また買いのことを「ロング」、売りのことを「ショート」とも言います。このあたりはFXをやる上では基本中の基本となりますからしっかりと把握しておいて下さい。
さて一日中ディスプレイの前にかじりついていることができないサラリーマンなどがポジションを持った場合にはどうしても途中の値動きが気になって仕方がありません。留守にしている間に自分の希望する方向に相場が動けば良いのですが、万が一自分の思わくとは逆に値動きした場合などは多大な損失を負うばかりか、マージンコールにも気がつかず、家に帰った時にはすでに強制決済(ロスカット)されてしまい原資はゼロといった最悪の場合も考えられます。これはサラリーマンなどに限らず誰にでも言えることです。誰でも一日中FXばかりを行っているわけではありませんし、第一夜眠る時にはFXをしたくてもできません。しかしFXの市場そのものは24時間休み無しで相場が変動しています。
このような場合に助かる注文方法の代表的なものがOCO注文です。
OCO注文とは「One Cancel The Other」の頭文字をとったもので、2種類の注文を同時に出し、一方が成立した時点でもう片方の注文が自動的にキャンセルされると言うものです。このOCO注文をうまく使いこなすことで、コンピュータの前にいられる時間が少ない人でも安心してFXを行うことができます。
FXのOCO注文・仕組み
FXをやっていると大筋のトレンドは把握できているつもりでも、いつ何が原因で大きく相場が変動するかわかりません。また現在ポジションを持っており、2円程度の幅でもみ合いをくり返している時など、そろそろレンジを抜け出しそうだけど確証は持てないといった状況にもよく陥ります。
このような時に役に立つのがOCO注文です。OCO注文では同時に指値と逆指値の2つの注文を出すことができます。ドル高、ドル安どちらにも転ぶ可能性のあるような時には、どちらに相場が動いた場合でも対応できるようにあらかじめ注文しておくのです。
すでにFXのポジション持っている場合であれば、今後の値動きのパターンは上がるか下がるかの2パターンです。FXのOCO注文では値が上がれば売り注文が成立し、片方の注文は自動的にキャンセルとなります。これは利益確定としてOCO注文が機能したことになります。
逆に思わくに反して値が下がった場合にはOCO注文の売りの方が成立するため自動的にロスカットが行われることになり、同時にもう一方の買いの注文はキャンセルとなります。
このようにFXのOCO注文は「利益確定のパターン」と「ロスカットのパターン」の2つの作用があることになります。
FXのOCO注文は同時に2つの注文を出しますが、必ず同じ通貨ペアで使用します。一方が「米ドル・円」でもう片方の注文が「ポンド・円」などと言った利用はできません。
OCO注文をうまく利用することで外出している間や、夜眠っている場合でも安心してポジションを持ち続けることが可能となるのです。
FXのOCO注文・具体例
FX取引における便利なOCO注文の具体例を見てみましょう。
「米ドル・円」の通貨ペアで1ドル=94円で買いポジションを持っており、現在95円あたりで相場が安定しているとします。そろそろレンジを抜け出して上昇の傾向を見せそうなのですがなかなか確信が持てません。かと言って相場が急落して大損することは避けなければなりません。そこで売り注文としては96円の売り指値注文を利益確定のために出しておき、一方では93円で売りの逆指値注文を同時に出しておきます。こちらは万が一の際のロスカットとして機能することになります。
このようにFXのOCO注文を発注しておくと相場が上昇しても下落しても、想定内での対応が可能となります。
OCO注文は、通常ではポジションを持った上で行うことが多いのですが、新規にポジションを持つ場合にも利用することが可能です。ポジションを持つにあたって相場は下値を試しそうだが最高値さえ抜け出したら一気に上昇トレンドに入る見込みがある、このような場合にもOCO注文を出しておけば、価格が下落したら押し目の買い指値となり、逆に上昇したら逆指値の買いでトレンドフォローとして機能します。
FXではこの他にも利用次第で非常に便利な注文方法があります。IFは「If done」でイフダンと呼ばれますが、これは新規の注文が成立した直後に決済注文が有効となる注文方法です。またこの他、OCO注文とIF注文の両方の優れた特徴を活かしたIFO(アイエフオー)などの注文方法もあります。